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2011年6月28日

毎年、学校の歯科検診が終わった5月から夏休みにかけて多くの子供とお母さんが歯並びのご相談にいらっしゃいます。
お話を聞いていると歯並びや矯正について皆さん同じような誤解があります。
また、まことしやかにお母さんたちの間に言われている噂、そう『都市伝説』が沢山あるんです・・・。

【その1】
『歯並びが悪い子供がかたい食べ物をよく噛むようにするとあごが成長して、でこぼこが治ってくると言われていたのですが・・・』
よく噛むことは、消化吸収を助けることはもちろん、顎関節症予防や虫歯予防、さらには記憶力など脳の活性化に良い影響をもたらします。
ただ、残念ながら歯並びが良くなるという科学的なデーターはありません。
急にスルメやゴボウなどを食べても歯並びは良くなりませんよ。
【その2】
『成長期の子供のあごは、顔が大きくなるにつれてどんどん大きくなり、でこぼこが自然に治ったり、歯並びが良くなると聞いたのですが・・・』
歯がはえているU字型の部分(歯列弓)は、8歳前後が一番大きく成長しその後は、あまり大きな成長はありません。 
これぐらいの年齢で明らかに歯並びに問題がある場合、成長によって自然に良くなることはないのです。
【その3】
『歯が並んでいる歯列弓を広げる装置を使って子供の矯正治療したら顔が横に広がるって聞いたのですが・・・』
お顔の横幅の印象を決めているのは、頬の骨やあごのカド(通称エラ)の部分です。歯が並んでいる土台の部分を広げてもそこまで影響を及ぼすことはありません(え~と、遺伝でしょうか・・・)。
【その4】
『子供の矯正治療だけでは、でこぼこが治らないので無駄って聞いたのですが・・・』 
子供の矯正治療は、でこぼこを完全に治すための治療ではありません。
永久歯のはえるスペースをつくったり、あごの成長のバランスをとり、なるべくでこぼこがひどくならないように、でこぼこが軽度になるように治療をします。その結果として永久歯を抜かない状況を作り出し、次のワイヤーによる仕上げの矯正を簡単にすることを目標とします。
ある研究によると子供から矯正治療を始めた方は、約70%が永久歯を抜くことなく歯を並べることができるとのことですから無駄な治療ではないですよね。
ちなみに11歳前後から矯正治療を始めた場合は、逆に約70%の方が抜歯が必要になります。

『いろんな情報に惑わされちゃって・・・もっと、はやく相談にくればよかったのですね・・・』
矯正歯科専門医の私たちがもっと正しい情報を発信しなければいけないことをこの時期には、いつも痛感します。

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くらしま矯正歯科 院長 倉島茂樹

くらしま矯正歯科
院長/倉島茂樹(くらしましげき)

1995年 鶴見大学歯学部卒業
1995年 鶴見大学矯正学教室入局診療科助手
2001年 鶴見大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 歯学博士号修得
2001年 日本矯正歯科学会認定医修得、裏側矯正専門歯科医院勤務
2004年 くらしま矯正歯科開設

<所属学会>
日本矯正歯科学会
日本舌側矯正歯科学会
日本成人矯正歯科学会
日本口蓋裂学会
東京矯正歯科学会