ロボットになりたい?!

子供の矯正では、取り外しの矯正装置(床矯正装置)を良く使うのでご本人の協力も必要です。
装置を使わなければ、歯は全く動かないので私たち矯正医は、あの手この手で子供たちの協力度をあげようと必死です。
『〇〇君、今回は矯正装置使ってくれたかな~』
『前よりかは、使ったけど...』
『え~、がんばって使ってくれるって約束したじゃん~』
『まあね~。でも、ぼくロボットじゃないからよく忘れちゃうんだ~』
『ロボットね・・・』
その時、ふっとある有名なロボット工学の研究者の言葉を思い出しました。
その研究者は、ロボットに人間のような人工知能を与えたいかという質問に即座にNOと答えました。
その理由は、【つらいことや悲しいことを忘れることができないから】だそうです。
『まあ、忘れることもあるよ。装置を使う時間をちょっとずつ長くしようか』
忘れるという機能も人間にとっては大切だったんですね。
あ~でも、昨日の夕食が...、あの俳優の名前が思い出せない...。