お子さまの矯正CHILD

お子さまの矯正をお考えの保護者さまへFOR PARENTS

矯正治療はおとなになってからでも可能ですが、子どものうちから進めることであらゆるメリットがあります。また、指をしゃぶる癖があるといった場合にも、矯正治療は有効な手段となります。将来のお子さまの健康、そして精神発育に不安がございましたら、ご相談、ご検討ください。
子どものころから始めるメリットBENEFITS
顎のバランスを整えて美しい顔立ちに
正常な発育を妨げるような歯並びや癖を改善し、顎やお顔の成長のバランスを整えます。また、将来外科的な手術をしなければ治らなくなるケースを、事前に回避することができます。顔つきや顎の成長のコントロールは、子どもの成長期にしかできません。
永久歯を抜かない矯正の基礎をつくる
骨の成長をコントロールしながら、顎の形を整えつつ、顎骨の幅を広げたり、奥歯を後ろに移動させたりすることにより、永久歯の生えるスペースを十分に確保することが可能です。早期矯正治療によって、おとなになってから永久歯を抜歯せずに、本格矯正(ワイヤーによる矯正)ができる可能性が高くなります。
お口の本来の機能を取り戻せる
指しゃぶりや舌の癖は、歯並びだけではなく、食べ方・飲み方や発音に大きく影響をおよぼします。さらに、お口をだらしなく開ける癖を引き起こしてしまいます。早期に癖を改善するとともに、お口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして、正しい筋肉の動きを習得します。
精神発育はコンプレックスを取り除くことから
出っ歯や受け口がコンプレックスとなり、お子さまの性格が内向的になる場合があります。小児矯正で可能な限り前歯の状態を改善し、健やかな精神発育を促します。
永久歯での矯正期間が短くなる
子どものときから顎の成長をコントロールし、また永久歯を正しい位置に生えるよう導くことは、おとなになってからの矯正にもメリットがあります。永久歯列になってから行なう本格矯正の治療期間が短くなるか、もしくは矯正治療そのものの必要がなくなる場合があります。
治療を始めるタイミングSTART TREATMENT
一般的には永久歯の前歯と奥歯が生えてくる6歳から7歳、顎の変形が強いケースなどでは幼児のうちに一度ご来院をおすすめしています。
来院の理想のタイミングは、成長するにつれて永久歯と顎にアンバランスの兆しが見え始めたころです。
とはいえ、顔が一人ひとり異なるように、歯や顎、そして心の成長もお子さまによって千差万別です。
早い時期に矯正を始めたほうがよいお子さまもいれば、実際にはしばらく成長を待ってから始めたほうがよいお子さまもいます。
ただひとついえることは、骨格の不調和をそのままにしておくと、5年後、10年後に歪みがさらに大きくなってしまい、その結果、矯正治療が難しくなってしまう場合があることです。
もし、お子さまの歯並びが気になるようでしたら、なるべく早めに矯正治療専門医院を訪ねてみることをおすすめいたします。
治療の進め方STEP
子どもの矯正の場合、はじめからワイヤーの装置をつけて治療をスタートするわけではありません。
小児矯正は、大きくふたつのステップに分かれます。
ステップ1/第1期治療
この時期は、永久歯の萌出するスペースをつくったり、歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼす噛み合わせの改善を行なったりし、順調な顎の成長や歯の生え変わりを誘導していきます。第1期治療がうまくいくと、第2期治療では永久歯を抜かずに治療ができる可能性が非常に高くなります。
ステップ2/第2期治療
ワイヤー矯正を始めます。上下すべての歯にブラケットを装着し、歯のねじれや歯並びを整えて完全な咬合に仕上げる治療となります。
※初診時に永久歯が生えそろっている方は、第2期治療からとなります。
症例・治療方法紹介CASE

受け口(反対咬合、下顎前突)
下の前歯が上の前歯より突き出ている状態をいいます。全ての歯が永久歯になるまでそのままにしておくと、歯並びだけではなくお顔つきに悪い影響を与えてしまいます。前歯の噛み合わせを早期に改善して、お顔や顎の成長のバランスを整えます。

八重歯や前歯のでこぼこ(叢生)
顎と歯の大きさのバランスが悪いことや、乳歯が虫歯などで早く抜けてしまうことにより生じます。顎の成長を促したり、奥歯をうしろに移動させたりして永久歯の生えるスペースをつくり、なるべく永久歯を抜かない矯正治療を目指していきます。

出っ歯(上顎前突)
出っ歯の子どもは歯並びのよい子どもよりも、前歯を折ったり、けがをしたりする危険性が2~3倍高いといわれています。また、心理的なコンプレックスになることも少なくありません。上と下の顎の成長をコントロールし、可能な限り前歯の突出を改善します。

上と下の前歯が噛み合わない(開咬)
指しゃぶりや舌を出す癖(舌癖)などが原因で起こります。食べ方や飲み方、言語の発音が悪くなるなど、お口の機能に大きな影響を与えます。早期に悪い癖を改善し、舌やお口の筋肉のトレーニング(MFT)で、正しい機能の獲得を目指します。

下顎が横にずれている(交叉咬合)
上下の顎の横幅がアンバランスに成長することや、頬杖、噛み癖などにより起こります。年齢とともに顎やお顔が左右非対称に成長してしまうため、早めの矯正治療が重要になってきます。
ご家族の安心ためにINFORMATION

矯正治療は長期の通院が必要です。そのため、やむを得ずお子さまがひとりで来院しなければならないケースもありますが、当医院の患者さまの6割はお子さまです。ひとりで通院するお子さまのフォローはおまかせください。
お子さまに多額のお金を持たせることを心配される方もいらっしゃるかと思いますが、当医院はトータルフィー(総額制)システムを採用しているため、月々の治療費用が発生しません。そのため、お子さまが治療のためのお金を持ち歩く心配がなく、学校帰りにそのままご来院いただくことも可能です。
また、お子さまがひとりで治療を受けられた後に、当医院から保護者の方へお電話し、「今日はどんな治療をしたのか」「どんな注意点があるか」など、丁寧に診療内容をお伝えしています。